都議選に向け雪崩現象…自民から相次ぐ“脱党者”→党勢好調な国民民主党に流出の無節操
参院選の前哨戦となる東京都議選(6月13日告示、22日投開票)まで3カ月を切ったが、珍しい「雪崩現象」が起きている。自民の“脱党者”が続々と党勢好調の国民民主党に流出しているのだ。
国民民主は27日、都議選の第3次公認候補を公表した。江東区選挙区の高橋巧(26)、杉並区選挙区の国崎隆志(42)、町田市選挙区の広田悠大(30)の3氏だ。いずれも新人で“自民印”でもある。
高橋氏は自民の元江東区議・恵海氏を母に持つ。伯母は公職選挙法違反の有罪判決を受け、江東区長を辞職した木村弥生氏で、祖父は自民の元衆院議員の木村勉氏だ。2024年夏の都議補選に同区から無所属で出馬したものの落選。「経歴からいって、どう見ても自民関係者」(区政関係者)。
杉並区の国崎氏は、福島原発事故に伴う中間貯蔵施設の建設を巡って「最後は金目」と言い放った石原伸晃元自民幹事長の元公設秘書だ。石原氏の地元・杉並区で19年に自民公認で区議選に出馬し、当選。2期目を狙った23年に落選した。彼を知る都政関係者は「国民民主に移るとは、石原家のグリップが弱まっている証拠だ」と言った。