恵まれない人、落ちこぼれを描き続ける山田洋次監督

──昨年、フランス人ジャーナリスト、クロード・ルブランが山田洋次監督について書いた「山田洋次が見てきた日本」(大月書店)が出版された。今回は前田吟が山田監督について語る。
僕は山口の防府が故郷です。山田監督は満州から引き揚げ、山口・宇部の親戚の家に落ち着き、東大に進学しました。寅さんで使ってもらったのは同郷だった面も大きいと思います。それと、それにはもう一つ事情があったような気がしています。
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