国内に真の「日本ゴルフ殿堂」は誕生するのか…行き詰った末の解散&再スタート
2010年に設立された日本のプロゴルフ3団体(日本プロゴルフ協会、日本女子プロゴルフ協会、日本ゴルフツアー機構)による「日本プロゴルフ殿堂」が今年の1月で発展的解消し、この4月1日から、公益財団法人「日本ゴルフ協会」(JGA)の新組織「日本ゴルフ殿堂」として再スタートすることになった。
正直、遅きに失した感がある。解消した「日本プロゴルフ殿堂」が設立に掲げた趣旨は「日本のプロゴルフで偉業を達成した選手を称え、顕彰する」ことだった。
これは当初から無理があった。日本のゴルフが今日の発展を遂げたのは、プロゴルファーだけではなく、多くの先人たちの努力があったからだ。むしろプロゴルフは、そうした人たちの後押しで成り立ってきたという歴史と背景がある。
それを無視して、いきなりプロゴルファーだけを称えるというのは、主客転倒とはいわないまでも、殿堂の意味を成さない。また、表彰資格のひとつである満45歳以上の順送りでは、いずれ行き詰まると感じていたが、その傾向が出始めた中での解散、再スタートとなった。当初からゴルフの統括団体であるJGAが主導すべきだった。