河島英五 肝臓疾患から吐血、48歳の壮絶な最期
■2001年4月
「酒と泪と男と女」の大ヒットで知られるシンガー・ソングライター、河島英五。デビュー以来、4000回以上もライブをこなしていたが、2000年11月、関西での野外コンサートの後、風邪をひいたのをキッカケに体調を崩す。
その後は下痢もずっと続くようになり、夫人は「病院へ行ったほうがいい」と勧める。だが、スケジュールが詰まっていることを理由に市販の風邪薬を飲んでコンサートを続け、療養する気は毛頭ない。
そんな河島に大きな変化が起きたのは年が明けた01年1月27日。富山のコンサートから帰宅した昼ごろに吐血し、入院してしまう。気分が悪くて無理に吐いた際、胃が切れて血が止まらなくなるマロリー・ワイス症候群と診断され、肝硬変や静脈瘤も見つかった。
河島は曲のイメージから“酒豪”と思われがちだが、80年代半ばにC型肝炎が判明してからたばこをやめ、酒は打ち上げの乾杯くらい。それも時にはビールの代わりにお茶のこともあった。
しかし、肝機能は低下しており、血圧も高めで薬を飲みながらの活動だった。入院してからは吐き気と下痢が止まらず体重は一気に20キロ以上も減ったという。