紀州のドンファン事件「完全犯罪」と須藤早貴被告の命運…「ロス疑惑」の二の舞はないのか
須藤は、結婚直後の2月に、ネットで「完全犯罪」という言葉を検索。
離婚届が送られてきてからは、「薬物」「老人 死亡」などのキーワードで検索していたことも判明している。
覚醒剤についても、須藤は、「覚醒剤 過剰摂取」などの言葉を検索し、4月7日には密売サイトを通じて致死量の3倍もの3グラム以上を注文していたこともつかんだ。
2人だけの密室。動機は数十億ともいわれる資産欲しさ。すべての「状況証拠」は、犯人が須藤早貴だということを指し示しているようだが、覚醒剤は発見されていない。
事件から3年が経った21年4月、殺人罪などの容疑で須藤は逮捕、その後起訴された。だが、黙秘しているため、悪名高い「人質司法」によって3年以上保釈は認められていない。
12月12日に和歌山地裁で判決が出るそうだが、状況証拠だけで有罪にできるものなのだろうか? それで思い出すのは週刊文春が連続追及して話題になった三浦和義の「ロス疑惑事件」である。