頻尿に効く意外な薬 ポイントは「必要時だけ服用」と医師指摘
40代のCさんは、映画や舞台の鑑賞中、必ずトイレに行きたくなる。検査では異常が見つからなかったが、Cさんにとっては深刻な問題だった。石井院長のアドバイスで、「ロキソプロフェン」を鑑賞30分前に飲むようにすると、尿意を感じずに最後まで鑑賞できるように。次第に自信がつき、薬なしでもOKになった。
■検査などで安全性を確認
石井院長が、頻尿や、突如の尿意を催し我慢できない尿意切迫で来院した患者にアンケートを取ると、困る時を「一日中」と答える患者もいれば、「夜間のみ」「昼間のみ」「午前中のみ」「排尿できにくい状況の時」などと答える患者もいた。
「一日中であれば作用時間が長い抗コリン薬が適していますが、限られた時間、条件の頻尿なら、長時間の薬効性は必要ない。その時だけに効く薬を飲めばいいし、普段のBさんのように頻尿でも困らない状況なら、薬を飲まなくていい。どんな時に困っているかによって、薬を使い分けるべきです」
石井院長は、乗車、会議、映画や舞台鑑賞など、限られた時間や条件で困る頻尿・尿意切迫の患者に種類の違う薬を予防的に飲んでもらい、効き目を比較検討した。具体的には、抗コリン剤、ロキソプロフェン、抗うつ薬だ。