腹痛で命の危機 堀ちえみさん救った“念のため”の胃カメラ
退院の日、その若くて優秀な主治医に感謝を伝えると、「僕が治したんじゃないです。お母ちゃんは強い。子どもたちのために生きようとするその思いが、あなたを生かしたんですよ」と言われて、とても感動しました。つくづく「生きる気持ちを持ち続けること」が大切なんだと思いました。
退院後、2カ月の通院を経て、医師からは「完治」という言葉をいただきました。でも、再発の可能性もあるとも言われたんです。
それまで、ずっと子どもと仕事が最優先で、自分のことは全部後回し。何事にもギリギリまで我慢してしまう性分でしたが、病気をしてからは考え方が変わりました。お母さんが元気でいることが子どもたちにとって一番いい。だからこそ、母はちゃんと定期健診をして、自分の体を把握しておくべきなんだと。
■病気を経験して一層プラス思考に
それからは、おかげさまでずっと再発もなく、健康に過ごしていたのですが、実は2年前、思わぬ病気になりました。右腰の痛みがひどくなり、動けないほどになってしまったのです。病院に行ったら「特発性大腿骨頭壊死症」と診断されました。いくつか病院を回っても、結局、手術しか痛みを取る方法はないとのことで、今、右脚には人工股関節が入っています。