発達障害を明かした上で面接 「オープン就労」を心がけた

公開日: 更新日:

 これまでの就職と違ったのは、自分の発達障害を明らかにした上で面接を受けたこと。これを障害者雇用の世界ではオープン就労といい、障害を明かさずに仕事に就くことをクローズ就労という。

「面接では、障害をマイナスに捉えるのではなく、ポジティブに向かい合えていることをアピールしました」

 苦手としている仕事についても正直に話した福田さん。指示を聞き取るのが不得意なので、よく分からなかったときは聞き返すようにしていること。横書きの文章を読むのが苦手なのだが、読んでいる行の下に紙を置いて、下の行が見えないようにすると読みやすくなることなど、自分なりの対処法を伝えた。

「LITALICOの面接では、うつ病になったことや、発達障害の診断を受けたことも、ネガティブに受け止められませんでした。『そういう経験もうちの仕事には役立つと思いますよ』と言ってくれたんです。ワーキングホリデーで外国に行っていた話も、ほかの企業ではあまり反応が良くなかったのですが、LITALICOの方は楽しそうに聞いてくれて、ここなら働けるのでは、と思うことができました」

(つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」