アフリカと欧米でHIVの新規感染者が激減した2つの理由
「深刻なエイズ問題を抱えていたアフリカの多くの国では、検査と治療の普及により新規感染者がピーク時に比べ半減。予防薬服用が進んでいるアメリカやヨーロッパ、オーストラリアなどの一部地域では、新規感染者が激減しています」
■「コンドームで予防を」では不十分
日本でのエイズ対策は、いまだに「保健所で検査を」「セックスではコンドームを」。これだけでは新規感染者減少につながらないことは、数字が示している。
「コンドームは理論的には予防法として正しいですが、相手に依存しています。セックスの相手が持っていなかったり、外れたり破れたりするリスクもある。予防薬の効果にはかなり劣る」
国の方針に従っていたら、地獄を見ることになるかもしれない。感染リスクが高い人は、とにかく自分ができる方法で検査を受けるべきだ。認可されていないが、日本でも唾液の簡易検査キットが複数のメーカーから発売されている。さらに、不特定の人と性交渉を持つ以上、自分で主体的に自分の身を守る予防薬の使用の検討もすべきだろう。