血液と「貧血」<2>進行が遅いと極度の貧血でも症状表れず
また、貧血の重症度や進行の速さに個人差があり、症状もさまざまです。
貧血の病態が軽く、とくに進行が遅い人は、たとえ極度の貧血でも症状が全く表れないことがあります。それに、運動をしたときだけ貧血の症状が見られることがあります。重症貧血は、横に伏せ、安静にしても、症状が表れるケースも少なくありません。
■運動したときにだけ症状が出る場合も
では出血などで、貧血が急速に進んだ場合はどうでしょうか。貧血の程度が軽度、重度に関係なく、症状が強く表れます。
これらの症状は、軽度の人なら疲労感や脱力感を覚え、顔色が青白くなったりします。
さらに貧血が進行しますと失神、目まい、のどの渇き、あるいは発汗、脈も弱くなり、呼吸などが速くなる症状が加わってきます。
重度の貧血でも、とくに脚の血行が悪くなっている人や、肺や心臓に特定の病気を抱えている人は注意しなければなりません。