QOLを下げる「わき汗」…6月治療でひと夏を爽快に乗り切る 新承認の塗り薬は保険適用

公開日: 更新日:

■病院受診者は約4%との調査結果も

 ところが前出の疫学調査では、受診率は4.4%。「わき汗」の外用薬を販売する製薬会社「マルホ」の意識調査でも、「自分はわきの多汗症」と自覚している人が9割だったのに対し、受診している人は1割。

 その理由の半数を占めたのが「どの病院に行けばよいかわからない」で、「わざわざ病院に行くほど重大な病気ではない」と認識している人が3分の1いた。

「しかし多汗症は、ほかの病気と比べてもQOL(生活の質)が著しく障害されていることが、研究で示されています。社会生活や精神活動に悪影響を及ぼし、うつ状態を招くこともあります」(横関医師=以下同)

「治療」という選択肢を知っておくことは、QOL向上につながる可能性が大きい。

 原発性腋窩多汗症は、基礎疾患がなく、わきに過剰な発汗が明らかな原因のないまま6カ月以上認められ、次の2項目以上が当てはまる場合に診断される。「発症が25歳以下」「左右対称性に発汗」「睡眠中は発汗が止まっている」「週に1回以上の多汗のエピソードがある」「家族歴」「それらにより日常生活に支障をきたす」だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が