QOLを下げる「わき汗」…6月治療でひと夏を爽快に乗り切る 新承認の塗り薬は保険適用

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「治療は、外用薬、ボツリヌス毒素の注射、重症例では薬の内服療法、さらに重症例では外科的切除や、交感神経の一部を切断する腹腔鏡下交感神経遮断術があります。最近開発された治療としては、非侵襲性のマイクロ波を用いたレーザー治療、抗コリン薬の外用薬があります」

 2020年に日本初の保険適用、そして今年製造販売が承認された外用薬はいずれも抗コリン薬になる。従来の外用薬は塩化アルミニウムを主成分とするもので、非保険適用。抗コリン薬という保険適用の外用薬が登場した意味は大きい。

「現在、原発性腋窩多汗症のアルゴリズム(診療手順)として、まずは外用薬である制汗剤(抗コリン薬、塩化アルミニウム)、効果が不十分ならボツリヌス毒素製剤、それでも効果が不十分なら内服抗コリン薬という案がまとめられ、日本皮膚科学会に提出されている段階です」

 繰り返しになるが、塩化アルミニウム外用薬以外、保険適用。ただし、ボツリヌス毒素は重度のみ保険適用だ。外用薬、ボツリヌス毒素、内服薬で効果がなければ、保険適用外のレーザー治療、手術、保険適用であるものの条件付きの腹腔鏡下交感神経遮断術という選択肢もある。

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