新橋「もつ焼き カミヤ新橋店」で名物レバの素焼をつまみに、ホッピーをグビリ
新橋駅の烏森口側の線路沿いから赤レンガ通り、左右を外堀通りと新虎通りに囲まれた一帯は、都内有数の飲食店街である。
足を踏み入れたら、まず、寄り道せずには帰れない。虎ノ門から汐留まで開発ラッシュで街の姿も様変わりしたものの、このあたりだけは昭和の頃の雰囲気をそのまま残している。
もちろん店舗の新旧交代は頻繁に行われているが、昭和からの古い店も多く残っているのが新橋のいいところである。そして何より、安くてうまい店が多い。そういう意味では下町に通じるものがある。今回は下町・人形町に本店を置く「もつ焼き カミヤ新橋店」をのぞいてみた。
烏森口を出て新橋西口通りを左に進み、突き当たった通りを横切ると狭い路地がある。目指すカミヤはその路地の入り口にある。
店の雰囲気は戦後の闇市を彷彿とさせる。もつ焼き好きのアタシがカミヤを知ったのは30年ほど前。神田駅前を歩いているときに、やはり戦後のバラックのようなもつ焼き屋を見つけ、食べたらベラボーにうまかった。それがカミヤとの出合い。下町界隈に親戚筋を中心にのれん分けした店が数店舗。新橋店もそのうちの一軒。創業約50年。今では2代目店主の大ちゃんが焼き場を守っている。ここは1皿5本(400円)が1単位で、10本シバリ。1本が小ぶりなので、簡単に腹に収まる。お任せで頼むのもいいし、好きな種類を5本頼むのもいい。
アタシはこの店のカシラ塩焼きが好きだからそれだけを注文することが多いが、今日は名物レバの素焼き(500円=写真上)をいってみよ。痛風は大丈夫かって? ちゃんと薬を飲んでいるから大丈夫よ。軽くあぶったレバにネギとニンニクをたっぷりのせ、醤油をかけ回して食べる。もう、サイコ~!