新橋「もつ焼き カミヤ新橋店」で名物レバの素焼をつまみに、ホッピーをグビリ

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お客さんによって態度を変えるような商売はしたくない

 飲み物はホッピー(420円)、昔ながらのジョッキだ。中と外が別々に出てくる。アタシは外を半分注いで飲み干してから、中(300円)を追加。直接ジョッキにドボドボドボ。気前いいね。

 コロナ禍以降、午後4時開店にしたところ中高年の客が増えたという。

「今年の夏はやたら暑いので高齢のお客さんは少ないですが、その代わり若い人が増えていますね」

 大ちゃんがこう話してくれた。ところで、外国人観光客は多い?

「日本語がわからないと帰ってもらいます。忙しくて対応していられないですから」

 通常のメニューとは別に、外国人観光客に向けた料金設定のメニューを用意すれば、と言われることもあるそうだが、「お客さんによって態度を変えるような商売したくないんで」。

 なるほど。13、14年前まで早い時間に先代が焼き場に立っていたが、今では大ちゃんが大黒柱だ。アタシも最近はたまにしか行かなくなったけれども、焼き場に立ってカウンターに背を向けた大ちゃんの背中が行くたびに大きく感じる。え、太ったからだろうって? いや、きっとそれだけではない。新橋の激戦区で店を守ってきた男の自信がそう見せるのだろう。

 新旧交代が多いエリアで、行けば必ずやっているお気に入りの店があるのは、酒飲みにとってこれ以上幸せなことはない。 (藤井優)

○カミヤ新橋店 港区新橋4-19-1

【連載】今、こんな「昭和の街」が大ブーム

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