著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

悪質な運転なのに危険運転致死傷罪にならない事態が多発…一般人の感覚との差は埋まるのか

公開日: 更新日:

 例えば、飲酒運転の場合、呼気中のアルコール濃度が一定の基準を超えたら「危険運転」とみなす、また「高速度」については、法定速度の1.5倍や2倍を超えた場合に「高速度」とするという案も挙げられています。この基準が設けられれば、警察や裁判での判断がよりスムーズになり、悪質な運転者を確実に罰することが期待できます。

 ただし、数値基準を導入することには課題もあるのです。飲酒や高速度による運転への影響は、運転手の個人差や道路状況によって異なります。それを一律の基準にすると、基準値をわずかに下回る場合には危険運転致死傷罪の適用ができなくなります。そのため、法務省では、数値基準を基本にしながらも、状況に応じて柔軟に判断する仕組みが必要だとしています。

 今回の見直しは、被害者や遺族の声に応え、法律をより公平かつ分かりやすくするための重要な取り組み。しっかり見守りたいと思います。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が