コピーライターがやっている誰の心にも響く…“芯をとらえた”言語表現の仕方とは
〝芯食った言葉〟を作る練習問題を試してみよう
せっかくなので、芯食った言葉の練習問題を作ってみました! ぜひチャレンジしてみてくださいね。
【芯食った言葉を作る練習問題】
①サンタクロース
「サンタクロース」と聞いて、浮かぶ言葉を10個ほど書き出してみます。
●プレゼント
●クリスマスイブ
●トナカイ
●そり
●クリスマスツリー
●煙突
●靴下
●赤い服
●ジングルベル
●白い髭のおじいさん
次に、誰に説明をするのかを考えます。
サンタクロースがやってくるのを楽しみにする「5歳の女の子」にしましょう。
【サンタクロースを5歳の女の子に伝える「言語化」】
サンタクロースとは……
クリスマスイブ、子どもたちに「プレゼントを届けてまわる人」。
②ほうれん草
「ほうれん草」と聞いて、浮かぶ言葉を10個ほど書き出してみます。
●緑黄色野菜
●栄養満点
●ポパイ
●サラダ
●おひたし
●鉄分豊富
●貧血予防
●胡麻和え
●カレー
●食べすぎると尿路結石のリスク
次に、誰に説明をするのかを考えます。
ほうれん草が苦手な「10歳の男の子」にしましょう。
【ほうれん草を10歳の男の子に伝える「言語化」】
ほうれん草は……
「栄養満点の野菜」なので、ヒーローになりたいキミにおすすめ。
③日本
「日本」と聞いて、浮かぶ言葉を10個ほど書き出してみます。
●島国
●四季
●富士山
●温泉
●治安の良さ
●アニメやマンガ
●食文化
●清潔さ
●おもてなしの心
●勤勉さ
次に、誰に説明をするのかを考えます。
日本のアニメに興味がある「海外の方」にしましょう。
【日本を海外の方に伝える「言語化」】
日本とは……
四季折々の自然や伝統文化からポップカルチャーまで、幅広く楽しめる「文化の宝庫」。
<POINT>
どんな物事にも「他に代えられない芯」がある。
▼手代木 聡 電通西日本コピーライター、クリエイティブディレクター
1975年東京都生まれ、広島県在住大学卒業後、Hondaの広告制作を手掛けるプロダクション「原宿サン・アド」に入社。ローカルの方が面白い仕事ができるのでは、と電通西日本の岡山支社に、31歳のときに転職。これまでに企業や行政などさまざまな広告・商品開発・ブランディングを手掛ける。表現をすることに憧れて就いたコピーライターという仕事は、実はクライアントの課題や見えない問題を可視化し、解決するための指針を立てることが醍醐味であるということに気づき、その能力を磨くうちに競合コンペでほぼ負け知らず、クライアントからは指名され続ける唯一無二のパートナーシップを築くようになる。