(4)変形性膝関節症の手術は避けたい…運動療法に出合い痛みが軽減
ミドルやシニア世代で「変形性膝関節症」の痛みを抱えている女性が多く、首都圏に住む小山順子さん(仮名=60代)も夜中に激痛で目を覚ますほどひざの痛みがひどかった。痛みだけでなく、不適切な情報に振り回され、自分に合った治療方法がなかなか見つからないことでも悩んできた。
小山さんはまず、整形外科ではヒアルロン酸注入や電気マッサージを受けた。そこで改善が見られないと、整骨院に行き、電気マッサージや手によるマッサージを受けたが痛みは取れなかった。
このような治療を4、5年続けていた小山さんを見かねた友人から、「手術をしたら完治して表情も明るくなった女性がいるから、あなたも手術すべきよ」と勧められた。
その手術とはひざの関節を人工の骨に置き換える置換術だった。しかし、小山さんは手術を躊躇した。この置換術を受けた別の友人がいて、この女性は術後に完治せず、足を引きずって歩いていた。もう一人の女性は置換術を受けた後、手術箇所に細菌が入り、半年くらいその治療で入院していた。
「だから、手術だけは避けたいと思っていたのですが、治療は中断していたので、痛みはひどくなる一方でした」(小山さん)