ベルリング 飯野塁社長(1)消防車・救急車業界にひとりで飛び込んだ風雲児

公開日: 更新日:

 代わって飯野を育てたのは父方の祖母だ。地元企業で定年まで働いた祖母は飯野にさまざまな影響を与えた。飯野は感謝の印として、祖母の名「すず」を社名に引用(すず→ベル)している。

 飯野の人生に転機が訪れたのは大学2年の時だ。亡き母の影響で高校時代からビジネス志向が強く、アルバイトを3つ掛け持ちするなど「金を稼ぐこと」には熱心だった。しかし、本当にやりたいことが見つからず、もがき苦しんでいた。

■「介護・保育・消防」に絞った理由

 そんな時、交換留学した先の中国・北京で目を開かされる。

「夏季五輪の後で中国の勢いはすごいものがありました。大学には世界中から留学生が集まり、おまえの国の経済はどうだ、自分は国に帰ったらすぐ起業するなど息巻いていた。負けていられないと思いましたね」

 帰国して祖母から「人の役に立つことじゃないと続かない」とアドバイスされ、介護・保育・消防の3分野にターゲットを絞った。そして「パーン! と思いついた」のが消防車のハイルーフのアイデアだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方