無名の自民党参院議員だった広瀬めぐみを“主役”に押し上げた性欲と金銭欲
そして7月30日、特捜部が広瀬の自宅や議員会館をガサ入れしたのだ。
2002年には辻元清美参院議員の事務所で秘書給与流用が発覚し、辻元本人と秘書らが詐欺容疑で逮捕、有罪となっている。広瀬は弁護士資格も持っているから、自分の犯した罪の重さがどれほどのものか分かっているはずだ。万が一、逮捕は免れても議員辞職は必至だろう。
性欲と金銭欲を金バッジで隠している議員は広瀬だけではない。政治を金儲けの手段と考えている不心得なやからも多くいる。
この国をダメにしているのは岸田文雄首相だけではない。国費にたかるシロアリ議員を一掃しなければ、地に堕(お)ちた政治への信頼を取り戻すことなどできるはずはない。 (文中一部敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)