大手企業で「アルムナイ採用」が急増する背景…人材採用の新しい波に

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「人材不足で自社の企業文化を理解し、業績に貢献してくれる社員を見つけることが難しくなるなか、アルムナイ活用は銀行や商社、メーカーで増えています。退職者を良く思わない以前の企業文化が大きく変わってきたということです」

 アルムナイは出戻り制度、カムバック採用、ジョブリターン制度といった望まない退職のケースや定年後の再雇用とは違い自主的に退職した社員。起業や転職を理由に「アルムナイ会」を立ち上げるOBが増えているが、退職後に元の会社に再就職するケースばかりではなく、互いのビジネスを支え合うことを目的に立ち上げたアルムナイ会は多い。

「大学が同窓会組織を持つように会社が同窓会組織を持つ。例えば大手出版社を退職した人が、元の出版社から仕事を持ってきて皆で分かち合うといった、ネットワークがビジネスを支える時代になりつつあります」(前出の常見准教授)

 大手商社のアルムナイ会のメンバーの年齢は40歳以下のいわば中堅幹部が多いが、迎え入れる企業にとって期待する一方、懸念もある。人事部にアルムナイ採用のチームを持つ大手自動車メーカーの幹部がこう述べる。

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