米欧の資産運用事業買収に賭けた? 奥田健太郎・野村HD社長の“最終コーナー”

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 そうだ。近年、日本の信託銀行や生命保険が米欧の資産運用会社を買収、子会社化する例が出ていたが、ついに野村もそちらへ動いた。「眠れる獅子」が目を覚ました、という印象だ。

 もうひとつの注目点はどこだ?

 野村HDの奥田健太郎社長(61)の去就だ。

 奥田氏は2020年4月に社長になったから、6年目に入ったな。

 野村の歴代トップは6年から8年で代わることが多いから、奥田氏もそろそろ社長在任の最終コーナーへ入る。いよいよ「勝負に出た」という印象だ。

 まあ、資産運用の成果は短期では出ないかもしれないが、マッコーリーとは米欧事業の買収だけでなく幅広い提携にも合意した。マッコーリー・グループは株価指数などに連動しないアクティブETF(上場投資信託)を手がけるなど運用実績が幅広く、かなりの起爆剤になる可能性はある。

 米国の株価を写し取るだけでなく、米国で存在感をみせてほしいね。

 構成=竜孝裕(ジャーナリスト)

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