著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

原敬暗殺事件の黒幕か…見え隠れする「大陸浪人」の存在

公開日: 更新日:
東京の米騒動に対し、東京府では8月15日から白米の巡回廉売を行った=1918(大正7)年ごろ(C)共同通信社

 原敬暗殺が19歳の青年・中岡艮一によって行われたのは間違いないが、中岡の背景には何らかの勢力が動いていると当時も囁かれていた。現在まで、このことを詳細に論じた書はほとんどない。それには重要な裁判資料などが焼却された節もあり、真相自体を探りようがないというのも理由の一つに挙げられ…

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