著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

広島原爆投下からの75時間で軍事指導者の資質が問われた

公開日: 更新日:
記念撮影に納まる鈴木内閣。米内海相や阿南陸相の姿も。1945(昭和20)年4月7日撮影(C)共同通信社

 広島への原爆投下から75時間後、長崎にも原爆が投下された。この間、当時の政治、軍事指導者は、ポツダム宣言の受諾をめぐってそれぞれの立場で受諾(終戦)か拒否(戦争継続)かの論議を続けていた。今にして思えば、この75時間は近代日本の政治において、軍事指導者が歴史という大枠の中で、そ…

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