岸田政権は12年前の野田政権と酷似…3年ぶり党首討論で「電撃解散宣言」なるか
■2012年11月の野田内閣の支持率は17.3%で過去最低を記録
永田町では、追い詰められた岸田首相が破れかぶれの解散を言い出すのではないか、などとの声が出ているが、それは今の政権と12年前の野田政権の状況が似ているからだ。
時事通信の世論調査によると、2012年11月の野田内閣の支持率は17.3%で過去最低を記録し、不支持率は62.3%だった。一方、同通信の今年5月の岸田内閣の支持率は18.7%。不支持率は55.6%だ。
衆院3補選全敗、静岡知事選も敗れ、20日告示、7月7日投開票の東京都知事選では独自候補擁立を断念。横浜市や長野県など地方議員からも公然と「岸田下ろし」の声が上がり始めた岸田政権。執行部の関係も悪化し始めているというから、まさに野田政権下で党内意見がまとまらず、バラバラだった状況を彷彿とさせる。
党首討論ではもちろん、自民派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件や、「ザル法」と呼ばれる政治資金規正法改正案が取り上げられるだろう。しどろもどろになった岸田首相が「解散して信を問う」という可能性はゼロでないだろう。裏金事件を受けた際、岸田首相は「最終的には国民と党員に判断してもらう」などと断言していたからだ。
《解散すべし。どうせ延命しても意味がない》
《岸田さん、今こそ国民の声に耳を傾けて英断する時。解散しますと》
SNS上では珍しく岸田首相に期待する声が高まっている。