岸田首相の政倫審出席は完全墓穴…野田元首相にボコられ「政治資金パーティー」自粛を約束

公開日: 更新日:

 安倍派の幹部を引っ張り出すために、呼ばれてもいないのに「政倫審」に出席した岸田首相。しかし、「やっぱり出なきゃよかった」と悔やんでいるのではないか。立憲民主党の野田元首相から一方的に攻められた挙げ句、大好きな「政治資金パーティー」の開催自粛まで約束させられてしまったからだ。

 質問に立った野田元首相は、いきなり「総理大臣が政倫審に出席していること自体に、強烈な違和感を覚える。悲しい気持ちだ」と先制パンチ。

 岸田首相が追い込まれたのは、岸田首相個人の「政治資金パーティー」問題についての質問だ。「脱法パーティー疑惑」もくすぶり、岸田首相個人のパーティーはアキレス腱になりつつある。

「先般(2月26日)の衆院予算委でも質問しましたが」と、野田元首相からこうただされた。

「2022年に7回もパーティーをやっているのは異常じゃないかと申し上げた。岸田首相は『あれは勉強会だ』と、おっしゃったが、一晩に3000万円以上の収入を得るような集会をやって、勉強会だと言っている。どう見たって法令上は政治資金パーティーじゃないですか」

「2022年4月には3回もパーティーやっている。大阪、広島、東京。1カ月に3回ですよ。総理大臣としておかしいと思いませんか」

「昨年もやろうとしていた。12月15日に『岸田文雄と国政を語る会』をやろうとして延期されましたね。中止ではありませんね。まだやろうとしているんですか」

 攻め込まれた岸田首相は、「総理大臣としてパーティーを開催すること、これは、いまは考えておりません」と、なんとか答弁したが、野田元首相から「『いまは考えていない』というのは、ほとぼりが冷めたらやるということじゃないですか。やらないと言ってください」と迫られると、最後は「はい。在任中はやることはないと考えています」と、答えるしかなかった。

 政治資金パーティーが最大の「集金マシン」になっている岸田首相にとって、パーティーの自粛は痛手なのは間違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    ドジャース地区V逸なら大谷が“戦犯”扱いに…「50-50」達成の裏で気になるデータ

  3. 3

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  1. 6

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  2. 7

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  3. 8

    堂本剛、松本潤、中山優馬…そして「HiHi Jets」髙橋優斗の退所でファンが迎えるジャニーズの終焉

  4. 9

    「光る君へ」一条天皇→「無能の鷹」ひ弱見え男子…塩野瑛久は柄本佑を超える“色っぽい男”になれる逸材

  5. 10

    虎の主砲・大山を巡り巨人阪神“場外乱闘”に突入か…メジャー挑戦濃厚な岡本の去就がカギを握る