総裁選いよいよ最終盤、蠢くキングメーカーたちの思惑…自民議員は彼らを一掃できるのか?
党内で唯一、54人の派閥を維持している麻生副総裁は、石破と小泉の決選投票なら「引退危機」とまで囁かれていたが、高市の追い上げで息を吹き返した。24日は小泉が麻生詣でをして、支援を頼んだという。
「小泉氏のバックには菅前首相、石破氏とは個人的な確執で、麻生氏はどちらにも行きにくかったが、高市氏を入れた三つ巴となったことで、麻生派の数をより高く売れるようになった。麻生派の支持は河野太郎デジタル相がメインで上川氏にも結構行っているが、高市氏を決選に残すため、1回目の投票から少し高市氏に票を寄せるよう麻生氏が指示を出したという話もある」(ベテラン議員)
落ち目の小泉陣営でも、後見人の菅が必死の号令。決選に残るため、すでに50~60票を集めたとされる議員票の積み上げに懸命だ。
しかし一方で、今回はボスの指令の通りには動かないという見方も。
「河野氏をやってて、政治姿勢の全く異なる高市氏を決選で推すのは難しいと話す麻生派議員もいる。派閥流動化で、岸田氏や麻生氏、菅氏の言う通りに配下の議員が動くのかどうか。党員票の結果を覆すような行動は党員の理解を得られず、総選挙にも影響する」(中堅議員)