気になる米トランプ新政権の行方…“スネ傷”の面々が続々と閣僚内定のトンデモ人事
トランプ勝利に貢献した実業家のイーロン・マスク氏は新設される「政府効率化省」のトップに内定。ただ、マスクが財務長官人事に“口出し”していることにトランプ陣営内部で反発が広がっているという。
FBI長官にはトランプが「ある意味、クレージー」と太鼓判を押すFBI解体論者で元国防総省幹部のカシュ・パテル氏が取り沙汰されるなど、政権発足前から波乱含みだ。
第1次トランプ政権で閣僚の辞任・更迭が相次いだだけに、クセの強いメンツを並べて政権を維持できるのかどうか。
再び“更迭ドミノ”のような事態は起きないのか。
「名前の挙がっているメンバーは言ってみれば、『半分トランプ』みたいな人ばかり。トランプ氏にとっては忠誠心が高いかどうかが身体検査であり、その意味では“完璧”な人事です。周りから見れば適格性に問題があっても、トランプ氏にとっては最適。辞任・更迭ラッシュは起きないでしょうが、下で働く官僚は次々に辞めていくでしょう。トランプ氏からすれば、人事を批判する人や辞めていく官僚はなべて『ディープステート』、すなわち戦うべき敵であり、一掃できた方が都合がいいのです」(上智大教授・前嶋和弘氏=現代米国政治)
まさかのトランプ勝利に揺れる超大国の行方が、ますます混沌としてきた。