著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

旋風二十年(3)徹底的に批判された軍事指導者と協力者たち

公開日: 更新日:
銃後奉公愛国大会であいさつする東條英機陸相(1941=昭和16=年7月7日)/(C)共同通信社

 さてそれではベストセラー「旋風二十年(解禁昭和裏面史)」では、日米開戦の経緯についてはどのように書かれているのであろうか。その点も確かめてみたい。

 まず軍閥に対して容赦ない批判を浴びせているのが特徴である。

 例えば、「十一」章には、「『和製ナチ』東條軍閥」とあり…

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