「きけわだつみのこえ」(10)「今、私は世界人類の気晴らしの一つとして死んでいく」
木村久夫が書き残した遺稿の内容を、まず紹介するが、その中には日本軍の本質がいくつも見えている。戦後社会で、「きけわだつみのこえ」がベストセラーになるゆえんは、この本質への共鳴があったとみることも可能であろう。私は、木村の妹夫妻に会って取材を進めた時に、そして木村自身の直筆の遺稿…
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