起爆剤はタイガーマスク? 立憲民主党の参院選「政権交代」構想がショボすぎる
立憲民主党の群馬県連は22日、今夏の参院選群馬選挙区に社会福祉法人職員の河村正剛氏(51)の擁立を決めた。河村氏はかつて漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人を名乗り、児童養護施設にランドセルを贈る運動を推進した社会福祉活動家として世論の注目を浴びたことがある。その知名度を期待してのことだろう。野田佳彦代表は“タイガーマスク”の擁立について周辺に「虎穴に入らずんば、議席を得ず、政権交代できず」と親父ギャグをかまして見事にスベったそうだ。
虎穴の故事をなぞったのは、孤児院育ちのタイガーマスクが“虎の穴”と呼ばれるレスラー養成所に身を寄せ、やがて覆面レスラーとして悪役レスラー(世の理不尽や無情無慈悲)と闘う高度成長期の子供たちのヒーローだったからだ。
保守王国といわれる群馬選挙区を切り崩すのは容易ではないが、福祉政策がウリの立憲民主にふさわしい候補者である。
もっとも、党内には今夏の参院選に向けた野田執行部の対応に不満が渦巻く。