他人のカネと部署の積立金をシレッとネコババ…東京国税局30代職員への大甘処分と発覚のきっかけ
調査官が逮捕された際、知人が代表を務める法人の申告書のコピーを所持していたことから、税務情報を無許可で持ち出していたことも発覚。納税者の情報を閲覧できるシステムを使い、申告情報を出力していた。
本人は「友人から『知人が代表を務める法人が税務調査を受けた場合のポイントを説明して欲しい』という依頼を受け、内容を確認するため、部内システムで法人の情報を検索した」と、持ち出しを認めている。調査官は法人税の調査を担当し、友人と知人からプロ野球観戦や飲食など、計約7万5000円分の接待を受けていた。
一方、神奈川県の徴収官は、所属部署の職員らの積立金から計約329万円を無断で持ち出し、その大半を馬券の購入に充てていた。発覚を免れるため、持ち出しと返金を繰り返していた。
税務署内で「徴収官が積立金を持ち出して自分の口座に入金していた」という噂が広まり、上司がヒアリングを行ったが、本人は認めなかった。そこで監察官が調査を実施。2019年1月から24年9月までスマホで計1673回、馬券を購入していたことが判明し、口座には計約3900万円の入金があった。