現地リポート「ベルギーは本気で日本を叩きつぶしにくる」
すると、試合は思惑通りの展開となった。ボランチに山口をスタメン起用したのには驚いたが、山口が守備に専念することで長谷部の攻撃力が蘇った。浦和時代を彷彿させる力強いドリブルで大迫のゴールをアシスト。後半は交代出場の遠藤と組んで90分間、攻守にわたってチームに貢献した。
<屈強1トップ、ベンテケのマークは肝要>
次のベルギー戦は、日本時間20日午前5時にキックオフされる。世界5位のベルギーは15日、ホームでコロンビア相手に0―2のスコアで完敗。日本がオランダに善戦したこともあり、本気モードで叩き潰そうとしてくるだろう。
試合を組み立てるボランチのMFヴィツェルとサイドアタッカーのFWアザールをいかに封じるか。オランダ戦と同様に日本のダブルボランチと中盤2列目との攻防がカギを握る。ベルギーは身長191センチの屈強1トップ、ベンテケに縦パスを早めに入れてくる。簡単に縦パスを出させないのはもちろん、高い集中力でベンテケのマークを怠らないことが肝要だ。
(六川亨/サッカージャーナリスト)