貫禄のコストナー 表現力アップの秘訣は「マイペース調整」
世界ランク1位、ベテランのカロリーナ・コストナー(27=イタリア)が、自身最後となる五輪で最高の演技を見せた。
ここに来て調子を上げてきた12年世界選手権覇者は、その長い手足を生かし、大人の女性らしい表現力で観客を魅了。SP自己ベストは、先日の団体4位で出した70.84点。それを更新する74.12点を叩き出し、トップのキム・ヨナとはわずか0.8点差の3位につけた。
169センチと長身だが、細やかなステップには定評があり、高さのあるダイナミックなジャンプが持ち味。課題は、ジャンプで安定感を欠くことだった。
「五輪は3度目で、これが最後。人気振付師のローリー・ニコルと組んで、メダル取りに燃えている。ただ、これで試合には出ないとか、引退するというわけではないようです。しばらくゆっくり休養してから、滑りたくなったら滑るという、ニュートラルな状態です。友達も多く、スケートにドップリというタイプではないことが、豊かな表現力につながっているのでしょう」(フィギュア関係者)
五輪での有終の美を目指す。