橋本聖子団長「選手も指導者も五輪を特別視しすぎた」のア然

公開日: 更新日:

 よくぞ言えたものだ。ソチ五輪の選手団長を務めた橋本聖子選手強化本部長は6日、女子ジャンプの高梨沙羅(17)などの金メダル候補が敗れた要因として、選手だけでなく、指導者も五輪を特別視しすぎたと述べた。

「技術指導だけでなく、どんなタイミングでどう声をかけるか。コーチのレベルアップも必要」と橋本強化本部長はいうのだが、そもそも選手やコーチに過度の重圧をかけたのは自分ではないか。

 橋本氏はソチ五輪のメダル目標を「98年長野五輪の金メダル5個、メダル10個を超える」と宣言(結果は金1、銀4、銅3)。メダルを確実視していたスピードスケート男子500メートルの加藤(5位)、長島(6位)が表彰台を逃しても、メダル獲得目標の設定について「今、変えるつもりはない」と強気だった。

 散々メダル取りをあおっておきながら、「選手も指導者も五輪を特別視しすぎた」はないだろう。橋本発言を聞いた選手や指導者たちは、「バカ言ってんじゃないよ!」と怒っているに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド