橋本聖子団長「選手も指導者も五輪を特別視しすぎた」のア然
よくぞ言えたものだ。ソチ五輪の選手団長を務めた橋本聖子選手強化本部長は6日、女子ジャンプの高梨沙羅(17)などの金メダル候補が敗れた要因として、選手だけでなく、指導者も五輪を特別視しすぎたと述べた。
「技術指導だけでなく、どんなタイミングでどう声をかけるか。コーチのレベルアップも必要」と橋本強化本部長はいうのだが、そもそも選手やコーチに過度の重圧をかけたのは自分ではないか。
橋本氏はソチ五輪のメダル目標を「98年長野五輪の金メダル5個、メダル10個を超える」と宣言(結果は金1、銀4、銅3)。メダルを確実視していたスピードスケート男子500メートルの加藤(5位)、長島(6位)が表彰台を逃しても、メダル獲得目標の設定について「今、変えるつもりはない」と強気だった。
散々メダル取りをあおっておきながら、「選手も指導者も五輪を特別視しすぎた」はないだろう。橋本発言を聞いた選手や指導者たちは、「バカ言ってんじゃないよ!」と怒っているに違いない。