3階級制覇急ぎすぎた井岡 フライ級での“パワー不足”露呈

公開日: 更新日:

 井岡の叔父、井岡弘樹氏は元世界2階級制覇のプロボクサー。叔父が果たせなかった夢をかなえるために井岡は階級を上げたものの、当時とは時代が違う。団体や階級の増加とともに王者も乱立し、くみしやすい相手を選べるようになったからだ。

「そもそも今の時代は、複数階級制覇の価値が薄い。複数階級制覇の記録は作ろうと思えば作れる。でも、ボクシングまで無駄を省いた効率志向で記録を作っても、面白くも何ともない。仮にこの日、井岡が勝って3階級制覇を達成したとしても、試合内容を覚えているファンはどれだけいるか。私はむしろ負けて良かったと思います。作られた記録にこだわるよりは、もっと内容を磨くべきです。本来ならマッチメークでも魅せてほしいのですが……」(前出の織田氏)

 海外と異なり、日本のボクシング界ではジムの会長がプロモーターを兼ねるケースがほとんど。だから無難な相手と戦うことが多いのだが、ファンが見たいのは強い相手との白熱した試合だ。

 弱い相手だけと試合をして記録を積み上げるボクサーは亀田一家だけで十分だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した