開幕7連勝 オリ西勇輝は1日1冊の「自己啓発本」マニア

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「今日の投球自体は凄く大変だったというか、野手の方に迷惑をかけたので、粘らなきゃと思ってしっかり投げました」

 オリックス西勇輝(23)が敵地仙台で笑顔を見せた。13日の楽天戦に先発し、六回まで毎回の走者を出しながらも8回6安打無失点。開幕から7戦7勝は39年の高橋敏(阪急)以来となる75年ぶりの球団タイ記録だ。防御率も0.82と、12球団で唯一0点台をキープしている。

 この西が日課としているのが読書。といっても、小説や野球の本ではない。西がハマっているのは自己啓発本だ。

 もともと同僚の投手が読んでいるのを見て、真似したのが始まり。今季のキャンプでは1カ月で50冊を読破し、開幕後も1日1冊ペース。今では寝る時と野球をしている時以外は、常にページをめくっているとも。

 もっとも、あまりに多くの本を読みすぎたからか、本人は「何がなんだかわからなくなってきた」と言う。心に残った文言なども覚えておらず、「読み続けている理由? さあ? 何ででしょうね」と首をかしげるのだから、周囲も失笑だ。

 それでも西によれば、「気分が高揚する」とのこと。趣味というより連勝中のルーティンワークとなっているだけに、やめるにやめられないのだろう。

 連勝記録はまだまだ伸びそうだ。

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