ヤリ手新社長就任で加速する「巨人・松井秀喜監督」誕生
巨人の球団社長に就任した久保博氏(64=読売新聞東京本社常務取締役事業局長)が10日、球団事務所で就任会見を行い、「今年3月に三重県の伊勢でオープン戦をやった。そういう歴史と伝統を大事にしていきたい。巨人軍にしかできないこと、巨人軍だからできる素晴らしいことはたくさんある」と話した。「アイデアマン」と評判の新社長はどんな人物なのか。読売関係者が言う。
「3月の三重での沢村栄治記念試合は、新社長が仕掛けたもの。経済部から事業開発部、スポーツ事業部と事業畑の要職を歴任していて、新聞記者というよりビジネスのプロ。ナイターが当たり前だった週末の巨人戦のほとんどを、デーゲームに変更。ファンの高齢化を指摘し、子供をターゲットにしたのも、スポーツ事業部長時代の新社長の提案だった。その効果か、子供の集客が8%から14%近くにアップしたという功績がある。計3回のWBCも、久保さんが陣頭指揮を執って読売の事業部が取り仕切った。グローバルな視点で国際的なイベントを数多く成功させている」
■ラジオが完全撤退検討
そんな“やり手”の就任は、巨人といえども苦しい台所事情と関係している。某放送関係者がこう言うのだ。