夏に勝てない巨人・菅野 狙われるのは“生命線”の曲がり球

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「前回、マツダで対戦(7月1日)した時あたりから、菅野の生命線のスライダー、カットボール、カーブとかの曲がり系の球が抜けて甘く入ってくるようになった。キレもない。いい時は外角にビシバシ決まりますから。狙い目はそこでしょう」

 7月1日のマツダスタジアムでの広島戦では6失点でマウンドを降りた。この辺りから“精密機械”といわれる右腕に異変が起きていたというのだ。

■「8月に3勝」の目標は達成困難

 初回の丸の先制ソロ弾は138キロのカットボール。六回のキラの二塁打は120キロのカーブ。その後の田中の同点犠飛は138キロのカットボール。先の菊池の言葉を裏付けるように、広島は菅野の決め球を狙うことを徹底していた。

 毎試合、自身の投球を分析する菅野は先月中旬、「交流戦くらいからインサイドが痛打されているんです」と漏らしていた。巨人のデータではシュートが危険だと出ているようだ。しかし、狙われているのは、どちらかといえば逆の球。菅野は「8月に3勝」と具体的な目標を設定していた。

 生命線が揺らいでいる今、チームを牽引するのは厳しい状況になっている。

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