ソフトB「二軍の帝王」を悩ます“王の庇護” 自己評価の高さとパワー、潜在能力は一級品も...
二軍の帝王ーーこのまったくありがたくない称号が、これほど相応しい選手もいない。
ソフトバンクのリチャード砂川(25)のバットが、この日(8日)も二軍で火を吹いた。5日のくふうハヤテ戦で2ランを放つと、8日はサヨナラ適時打である。
今季は三塁のレギュラーを務める栗原がケガで出遅れ、代わりに開幕一軍どころかスタメンに抜擢。しかし、6試合22打席で打率.091、0打点、0本塁打、0四球、12三振。失策数こそは1だが、守備でもたびたびやらかした。
これには小久保監督も堪忍袋の緒が切れ、4日の西武戦後に「リチャードは今日で終わりです。明日からはファームに行ってもらいます」と、二軍落ちを命じた。
パワーは人並外れており、リチャードが師匠と慕う山川も「ポテンシャルはメジャーリーガー。メジャーでも頂点に立てる」と太鼓判を押しているほど。それでも殻を破れず、2020年からは5年連続で二軍の本塁打王を獲得する一方、一軍の通算打率は2割以下と、毎年同じようなシーズンを繰り返している。