打率そこそこでも戦力外 イチローを縛るヤ軍首脳の“処世術”

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 なるほど打率ではプラドに勝っていたイチローも、OPSは6割8分1厘のプラドに水をあけられている。

「キャッシュマンGMやジラルディ監督のメンツもあるでしょう」と、ヤンキース担当の米国人記者がこう続ける。

「ジラルディ監督は去年から左腕が先発だとイチローを使わない。今季も左腕は3割7分5厘も打っているのに、同様の起用を続けています。左腕が先発のときにイチローを使って結果を出し続けられたら、自分の見る目がなかったと証明することになる。キャッシュマンGMがイチローをベンチ要員と位置付けるのも同じ理屈です。イチローがレギュラーで活躍しようものなら、自分の評価が間違っていたことになる。シビアなヤンキースで生き残るための知恵というか処世術でもある」

 それならイチロー自身に問題はないか。イチローはそもそも押し掛け入団だ。ヤンキースに請われてピンストライプのユニホームを着たわけではない。チームより、まずは個人成績。個人成績が結果としてチームの勝利につながるという考え方だ。このスタンスがヤンキースに敬遠されているという指摘がある。

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