マエケン今季初完封 メジャー挑戦条件はタイトルより優勝
広島の首脳陣は後半戦の巻き返しとして、エースの前田を上位2チームと当たるように先発ローテを再編。ところが、阪神と巨人、それぞれ2試合、計4試合で勝ち星なしの2敗。前回15日は巨人相手に、その前の8日は阪神戦で炎上しているのだから、エースの面目丸つぶれだ。
昨季の田中は、どこが相手だろうと投げる試合では一度も負けず、無傷の24連勝を達成した。それに比べると、前田の数字は貧弱というか、頼りない。少なくとも、弱いものイジメで積み重ねた数字でタイトルを獲得しても、「さすが日本のエース、次は米国で活躍してくれ」なんてムードにはならないだろう。
ファンを納得させた上でメジャーに行きたければ、広島を91年以来となる23年ぶりの優勝に導く活躍が必要不可欠だ。
「せっかく巨人と阪神に投げているのに、結果が出ずに悔しかった。残り試合少ないので、投げる試合全部勝たないといけない」と話した前田。どうせなら、「日本にはもう相手がいないから米国に行きます」くらい言ってみせてほしいものだ。