初戦マリー戦は完全アウェー 錦織「ツアー最終戦」の不安材料

公開日: 更新日:

■ビックサーバーに有利な会場

 錦織にとってもうひとつ気になるのがインドア会場だ。

「風や日光の影響を受けず、サーブのトスが乱れにくいインドアは、ビッグサーバーにより有利です。予選リーグの相手は3人ともサーブが強力な武器ですから、錦織はこれまで以上にリターンに集中することになるでしょう」(前出の塚越氏)

 逆に錦織にとって最も相性がいいのは、対戦成績4勝1敗のラオニッチ。とはいえ、そのうち2勝は錦織のホームといえる東京での対戦。あとはサーブの威力が落ちるクレーコートでの1勝と、アウトドアの全米オープンでの1勝だ。ラオニッチは直前のマスターズ・パリ大会(インドア)で、これまで6戦して一度も勝てなかったフェデラーを準々決勝で下し、勢いに乗っているから厄介だ。要所でサービスエースを奪われると、錦織は苦戦必至だろう。

 錦織がこれまで2勝2敗と、データ上は最もくみしやすそうなフェデラーも、インドアコートでは80%という驚異の勝率を誇る。しかも今シーズンは68勝と、全選手中ダントツの勝利数だ。大きな舞台での勝ち方を熟知している選手だけに、やはり手ごわい相手だ。

「自分のプレーをすればチャンスはある」という錦織。観客も敵に回すマリー戦は、今年の真価が問われる一戦となる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方