著者のコラム一覧
森高夕次漫画家・漫画原作者

1963年、長野県生まれ。コージィ城倉のペンネームで89年「男と女のおかしなストーリー」でデビュー。原作を務める「グラゼニ」(「モーニング」連載中)は「お金」をテーマにした異色の野球漫画としてベストセラーに。

2人の開幕投手 巨人・菅野とヤクルト・小川の年俸に球界フトコロ事情の縮図を見た

公開日: 更新日:

 あのボールの威力、コントロール、大人なマウンドさばきプラス生まれた星のもとプラス、ドラフトという運命。それを兼ね備えた大巨人の若きエースは、何びとも歩めない人生を歩んでいると思う。

 昨年、菅野(24)はルーキーでありながら13勝6敗、防御率3.12の成績を残した。しかし世の中は上には上がいる。そんな菅野を上回ったのはヤクルトの「小さな巨人」ライアン小川(23)である。16勝4敗、防御率2.93で最多勝、最高勝率、新人王のタイトルを獲得。今季、菅野と同じく開幕投手を務めた。

 グラゼニ的に今季の給料を比べてみると、菅野が1500万円→7000万円、ライアン1200万円→5600万円(菅野は巨人史上最高アップ額)。菅野は唯一、昨季24勝0敗だった楽天の田中マー君(現ヤンキース)に、日本シリーズで黒星をつけた男。これは給料に反映されてもいいと思う(もうひとつ“浪人料”も込められている?)。ライアンよりも1つ年をとっている分、他の新人よりも上でもいいかもしれない。

 浪人というマイナス要素をはねのけた菅野と、それを上回ったライアンはともに素晴らしい。巨人はセの1位でヤクルトは6位なので仕方がないかもしれないが、巨人の選手とヤクルトの選手でこんなに差が出ちゃったのは球界のフトコロ事情の縮図か? 興味深い。菅野は昨年と同じような成績だったら1億円を突破していくとみている。一方のライアンは1億円に届くかな、微妙かなと思ったり……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由