巨人に“キューバ危機” グリエルはまさかの「兄弟セット販売」
DeNAのユリエスキ・グリエル内野手(30)の獲得を目指す巨人が困ったことになっている。キューバ側からさまざまな条件を突きつけられ、その中に「セット販売」があるという。中南米事情に詳しい球界関係者が明かす。
「巨人は今季、キューバの若い投手と一緒にコーチの派遣も受け入れた。キューバは誰かと『セット』という条件をよくつける。今回は『グリエルが欲しいなら、弟のユニエルキスも一緒に契約する』というもの。弟は22歳で190センチを超える大型遊撃手。一見、有望なようだけど、兄とは比べるまでもなく攻守で粗削り。キューバとしては弟の方を日本球界で経験を積ませたい思惑がある。もちろん、一定の試合数を出場させることも条件に含まれる。グリエル本人は三塁での固定起用を希望している。つまり、兄弟で三遊間を守らせろということなのです」
巨人には厳しい条件といえる。ただでさえ三塁には村田がいるというのに、今度は遊撃もとなれば、こちらはチームの顔になりつつある坂本が控えている。巨人は兄を二塁で起用したいだけなのに、弟にまで「一定の試合数」など確約できるはずもなく、交渉は難航しそうな雲行きという。