巨人に“キューバ危機” グリエルはまさかの「兄弟セット販売」
■支配下枠はパンク寸前
「DeNAの中畑監督は『こういうの勝ったことない』なんて言っているけど、DeNAは弟を受け入れて育成することにゴーサインが出ているようだ。それに巨人には支配下選手枠(70人)の問題もありますから」(前出の関係者)
2日に公示された巨人の契約保留選手名簿には、セペダとメンドーサの名前がある。これは来季も契約するという意思表示に他ならない。逼迫しているのはその人数だ。名簿に記載された選手は58人。ここに新戦力をプラスしていくと……。
ヤクルトの相川とDeNAの金城のFA組、レンジャーズのミコラス、ポレダの新外国人投手2人、中日を戦力外になった吉川、そしてドラフト1位の智弁学園の岡本ら新人4選手。仮に“兄弟”を加えるともう69人だ。通常は数枠を空けて臨み、シーズン途中の緊急補強に備えるが、こんなにパンパンでは身動きがとれない。FAの人的補償で選手を取られればマイナス1人でも、キューバ政府からの派遣選手だけで支配下4人という、いびつなチーム編成になってしまう。
通信販売ではよくある手口だが、キューバ側が突きつけてきたまさかの「兄弟セット販売」。有利といわれていた巨人に暗雲が垂れ込めてきた。