マリナーズ岩隈は引く手あまた 黒田の広島復帰で価値高騰
前ヤンキース・黒田博樹(39)の広島復帰で、同じ日本人投手の市場価値が高騰しているという。
黒田をめぐっては、メジャーの需要は依然としてあった。実際、先発陣の立て直しを図るパドレスは12月下旬、1年総額1800万ドル(約21億6000万円)のオファーを出したと、地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」が伝えている。
一時は古巣ドジャースも関心を寄せるなど、今年の2月で40歳になるベテラン右腕はモテモテだった。そんな黒田の広島復帰で補強が白紙に戻ったチームが、こぞって同じ日本人投手獲得に方向転換したという。
先発陣の立て直しを図る球団の多くから新たに白羽の矢が立ったのが、マリナーズの岩隈久志(33)だ。岩隈は先発に定着した過去2年間で29勝(14敗)をマーク。一昨年(14勝6敗、防御率2.66)には安定感のある投球が評価され、サイ・ヤング賞の最終候補3人に残った。昨季のクオリティースタート(QS=6回を自責点3以内)は17試合と、計算できる先発投手として、一時はトレードの目玉に浮上した。