松山英樹またも1打差惜敗 「勝負のバック9」でなぜ“失速”
「この日の松山は早くから仕掛けて、自分でいい流れを作った。しかし13番で単独トップに立ったところでアドレナリンが出過ぎたのかタテの距離感が狂ってきた。アイアンが飛び出すと、パットも打ちすぎてしまうかもしれないという気持ちが出てくることがある。特に米ツアーのような高速グリーンでは入れたいけど、大きくオーバーしたくないと、リズムがおかしくなる。14番の3パットボギーは完全にそれが原因でしょう。インパクトを合わせにいって、しっかりボールをとらえていなかったから、松山のパットだけきれいな転がりをしていなかった。気持ちが守りに入ったのではないだろうけど、パッティングが萎縮して見えた」
15番パー5は残り81ヤードの3打目をピン上6メートル。名物の16番パー3は9番アイアンを手にしながら、ピン左上6メートルのカラーに外してチャンスをモノにできなかった。17番4メートル、18番5.5メートルのバーディーパットはともにスライスラインだったが、ボールをしっかり打ちきれなかったために弱々しくカップ右にそれた。
松山は昨年大会も優勝争いに絡んで2打差4位。この時も「優勝するためにはパターが必要だと思った」とグリーン上の不出来を反省している。1年前に比べたら成長しているのは確かだが、同じ過ちを繰り返していた。