マスターズ中継またも“ポロリ”で再脚光…TBS名物実況アナが語っていた伝説の「もらい泣き中継」の舞台裏
稀に見る激戦の末、R・マキロイの初優勝で幕を閉じた今年のマスターズ。4大メジャー制覇のキャリアグランドスラムを達成したマキロイの快挙を伝えたTBSの中継がまたも大きな注目を集めた。
今回限りで27年間に及ぶ解説者を勇退する中嶋常幸プロが声を震わせて感極まると、実況の小笠原亘アナウンサーも「今年をもって中嶋さんは、この戦いをもってこの放送席を去ります。ありがとうございました」と涙声で感謝を伝えた。
2人の“感涙中継”で思い出すのが、松山英樹がアジア人として初めてマスターズを制覇した2021年の放送だ。松山がウイニングパットを沈めた瞬間、小笠原アナウンサーは「ついに、ついに世界の頂点に松山が立ってくれました……」と言うと、実に55秒間も沈黙。涙があふれ、言葉が続かなかった。
解説者の中嶋常幸プロは嗚咽し、東北福祉大の先輩にあたる宮里優作プロも天を仰いで押し黙った。放送席に座る3人全員が男泣きするという異様な雰囲気が快挙の重みを生々しく伝え、ツイッターでは「もらい泣き」がトレンド入りした。当時、小笠原アナウンサーは日刊ゲンダイのインタビューで舞台裏をこう語っていた。