中日・吉見が語る本音 「2年間チームが不振でホッとした」
「結果論ですけど、あれはミスったですね……。野球をしてなかった分、足や腰に痛みや張りがきたりすることがあったりして。自分自身で7月に復帰してやろうと、決めつけてリハビリや調整を続けたので。今年は、第2クールでちょっと体がおかしいなと思ったので、休みをいただきました。今は、ケガをせず、健康に投げられることが一番だと思っています」
――一般的にトミー・ジョン手術をすると球速が上がるといわれています。
「自分は球速を追うとダメだと思っています。150キロを目指してトレーニングをして、たとえそれが出せたとしても、制球力やボールのキレが失われてしまう可能性がある。実際に自分自身で天秤にかけて、自分はコントロール、キレ、打者との駆け引きで勝負するべきだろうと思いました」
■「自分が不在で優勝したら、やっぱり寂しい」
――投げられない時期はつらかったのでは?
「うまくいかないときって、なんて野球って難しいんだって思います。1勝することだったり、ボールを投げることだったり……。勝っているときは思うように投げられるんですよ。簡単だなって思っていた時期もありました。そういう気持ちはすべて打ち砕かれました(苦笑)。多少の不安を感じながらやっていくことが大事だと今は思います」