中日・吉見が語る本音 「2年間チームが不振でホッとした」
今季の中日、この男が最大の補強になるかもしれない。エースの吉見一起(30)が今キャンプで復活への兆しを見せているのだ。一昨年に右ヒジを手術したこともあり、昨季までの2年間でわずか1勝にとどまった右腕は、第3クールの3日間で計524球の投げ込みを敢行。充実のキャンプを送っている。オフの補強に失敗したチームは、吉見の復活なくして浮上はない。その吉見を直撃した。
――日刊ゲンダイですが、ちょっといいですか?
「ゲンダイさんですか?ちょっと良くはないですね(苦笑)」
――5年連続2ケタ勝利を挙げながら、ここ2年はケガで1勝にとどまった。
「正直、この2年間は不安でいっぱいでした。自分の地位が他の投手に取られるんじゃないかっていう……。5年連続2ケタ勝利の実績? 過去は過去のことですから。この世界、誰かがいないと、誰かがカバーする。そういうものですからね」
――とくに昨季は、トミー・ジョン手術明けからわずか13カ月という短期間で7月に復帰するも、3試合登板に終わった。